STEP 2【ラーニングの技術】アンラーニング実践術:捨てる知識の見分け方3選《2/5》

豊かな人生へ

nariです🙋

2025年11月15日 公開

📌この記事で解決する読者の悩みと検索意図

  • アンラーニングの重要性は理解できたが、具体的に「何を」「どうやって」手放せばいいのか分からない。
  • 自分の持っている知識やスキルが、今も有効なのか、それとも古いのかを客観的に判断したい。
  • アンラーニングを効率的に進めるためのフレームワークを知りたい。

アンラーニングを難しくする「内なる壁」:メンタルモデルの力

第1回で、アンラーニングとは「過去の知識や固定観念を取捨選択し、手放すプロセス」だと説明しました。しかし、なぜ私たちは古い知識を手放せないのでしょうか?

その最大の要因は、私たちの頭の中に存在する**「メンタルモデル」**です。

メンタルモデルとは?

メンタルモデルとは、「世界がどのように動いているか」「物事をどう処理すべきか」について、私たちが過去の経験に基づいて築き上げた無意識の前提や思考の枠組みです。

例えば、「新しい顧客は必ず対面で会って関係を築くべきだ」という営業の信条は、ひとつのメンタルモデルです。このモデルは過去の成功を支えてきましたが、リモート営業が主流の現代では、かえって成長の足かせになりかねません。

アンラーニングとは、この無意識に埋め込まれたメンタルモデルを意識化し、現在の状況に適合するかどうかを批判的に評価する作業なのです。

実践フレームワーク:K-D-Fモデルで棚卸しする3ステップ

私たちは、アンラーニングを効果的に進めるための独自フレームワークとして、**K-D-Fモデル(Keep – Discard – Find)**を提唱します。これは、保有する知識やスキルを客観的に棚卸しするための非常に強力なツールです。

ステップ1:K(Keep)-「残すべき」中核能力を見極める

まず、時代の変化に関係なく、あなたのキャリアの土台となる普遍的な能力を特定します。これは「アンラーニングしてはいけないもの」です。

K(Keep)の基準具体例
普遍性時代や技術が変わっても価値が変わらない能力。
独自性あなたの市場価値を決定づける、他の人には真似できない専門性。

アクション: 「もし明日、職種が変わったとしても活かせる力は何か?」と自問自答し、ノートに書き出しましょう。

ステップ2:D(Discard)-「捨てるべき」固定観念と非効率な習慣を特定する

最も重要で難しいステップです。「今のやり方」が、本当に最善かどうかを客観的なデータや未来予測に基づいて判断します。

D(Discard)の基準具体例
陳腐化技術進化により、より早く、より安価に代替できるようになった知識やスキル。
高コスト体質労力や時間がかかる割に、成果貢献度が低い習慣やプロセス。
認知バイアス感情や過去の成功に引きずられている、非合理的な思考パターン。

アクション: あなたの仕事のプロセスで「時間がかかっている」「非効率だと感じる」作業をリストアップし、**「この作業をAIや外部ツールに任せたらどうなるか?」**という視点で評価しましょう。

ステップ3:F(Find)-「新しく見つけるべき」未来に備えるスキルを定義する

K(残すもの)D(捨てるもの)が明確になったら、空いたスペースに何をインプットするかを定義します。これは、捨てるものと補完関係にある知識・スキルであるべきです。

F(Find)の基準具体例
補完性D(捨てる)ことで生まれた欠落を埋めたり、効率を最大化するスキル。
将来性5年後、10年後に需要が高まることが予測されるスキル。

アクション: 競合他社や業界の先端事例を調査し、あなたが「D」にした作業を彼らがどのように自動化・効率化しているかをヒントに、「F」のターゲットを定めましょう。

アンラーニングを加速させる「内省の技術」

K-D-Fモデルで、D(捨てる)の対象を特定できても、それを手放すのは感情的な抵抗を伴います。この抵抗を乗り越えるには、内省が鍵となります。

アンラーニングのための「4つの質問」

ハーバード大学の教育学者、クリス・アージリスは、「ダブルループ学習」という概念を通じて、私たちは自分の行動の背後にある**「前提」**を問うべきだと説きました。以下の4つの質問を、日々の業務で意識的に問いかけてみましょう。

  1. 「本当にそうなのか?」:あなたが「絶対的に正しい」と信じている業務上のルールや慣習に対し、証拠を求めてください。
  2. 「誰のためのルールか?」:そのやり方やルールは、顧客のためか、組織のためか、それとも単に「過去の自分」のためか?
  3. 「リスクは何か?」:その古いやり方を続けた場合の将来的な最大のリスクは何か?(手放すことのリスクと比べてみてください)
  4. 「失敗を許容できるか?」:新しいやり方を試して失敗したとき、それを学びの機会として受け入れられるか?(失敗を恐れない心理的安全性を自分自身に与える)

この内省を繰り返すことで、過去の成功体験から生じた固定観念は徐々に薄れ、アンラーニングへの抵抗感が減っていきます。

【STEP2 まとめ】

ステップ行動の目的あなたの今日のアクション
K (Keep)普遍的な中核能力を明確化する「自分の普遍的な強み」を3つ書き出す。
D (Discard)非効率な知識・習慣を特定する今日の業務で「非効率」と感じた慣習を1つ見つけ、「なぜ続けているか」を問う。
F (Find)未来に必要なスキルを定義するDにしたものを補うために、来週から学ぶべきスキルを1つ特定する。

アンラーニングは、ネガティブな「喪失」ではありません。 不要な荷物を下ろし、身軽になって、未来へと進むためのポジティブな自己変革です。

次回は、組織全体を動かす「組織のアンラーニング」について深掘りします。

最後まで観覧してもらい有難うございます。

nari爺のひとり言

私も意識して考えてみると、当てはまる点がいくつか出てきました!

自己分析したおかげで、改善すべき事が分かり、見直せてますね。

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